雪国のドライバーにとっては当たり前のことでも、
たまにしか雪道・凍結路を走らないという人にとっては、わからない事だらけ。
実際雪国のドライバーはそうした人達から見ると驚くようなスピードで
雪道・凍結路を疾走してるように見えるかもしれません。
ただ走ってるのではなく経験に基づいたいろいろなテクニックを意識、
あるいは無意識に使ってる結果です。
そんなノウハウやテクニックを少しでも伝えられればと思います。
>>>目次<<<
1雪道・凍結路の種類と状況
2タイヤの種類と氷雪路への対応
3チェーンの種類
4スタッドレスタイヤの選び方
5スタッドレスタイヤの空気圧
6スタッドレスタイヤでの運転
7駆動方式による運転の違い
8その他の注意
9持ってると便利なもの
10駐車と発進の例
注意)ここに書いてあることは、個人的な経験と知識によるもので、
この内容によって何らかの損害を受けた場合でも、当サイトは一切責任を負いません。
また、間違いの指摘や、皆様がお持ちのノウハウがありましたら、是非ご連絡下さい。
雪道・凍結路の種類と状況
◎凍結路
☆どんなタイヤでも滑ってあたりまえ(スタッドレスタイヤ含む)
☆カチカチの氷より、溶けはじめ、凍り始めが一番滑る
☆凍結路に日光があたると、ツルツル度倍増。
☆橋の上は高速・一般道とも凍結多発ポイント(超キケン)
☆夜間、路肩に雪があり、路面が黒ければ、ほぼ凍結路面。
☆トンネルの出入り口も凍結が多い
☆ノーマルタイヤでは自殺行為
状況によってはどんな高性能スタットレスを履いていても滑ります。
特に昼間の凍結路面や、朝の日の出時間帯の凍結路は危険です。
(氷が溶けはじめるような温度や状況が一番滑る。)
また日中溶けた雪が凍る夕方から夜間にかけても怖いです。
濡れてるか、凍結してるのか迷うような状況は多々あります。
窓を少し開けて、タイヤと路面のから発する音を時々聞くようにすると
わかりやすいです。(水はじき音がしなくなると凍結)
水溜りらしき部分を通過するとき「バシャ!」って音してたものが、
「シャ!」って聞こえるのうになったら危ない状況です。
無音になったら、ほぼ完璧に凍ってます。
あるいは路肩に雪があって、路面が黒い状況で低温時なら、
凍結路面の可能性が高いです。
エアコン等で車外の気温もモニターできるなら、
−4度から4度くらいまでの温度が一番危険(凍っていれば一番滑る)温度なのだと
覚えているといいでしょう。
(外気温モニターは走行時じゃないと正確な数字が出ないものが多いので注意)
↑凍結した登り道
↑凍結した路面・ザラザラのようでも、走るとツルツルでです。
凍結の上にうっすらと雪
☆凍結路面より少しだけマシ
☆基本的には凍結路面と同じ
これも怖い状況です。
ただし、凍結路と比較して少し雪が乗ってた方が滑りにくいみたいです。
基本的には凍結路面なので、氷の溶け始めの温度や環境が一番危険です。
凍結路面と雪がある路面が同時に存在する場合、雪のあったほうが、少しだけ滑りにくいようです。
乾燥路にうっすらと雪。
☆隠れた凍結スポットに注意
☆雪が舞い上がり、アスファルトがほぼ完全に見える程度なら、危険度は低い
☆交通量が多い場所では滑りやすい圧雪へ変身しやすい
☆もちろん、油断大敵
乾いた路面の上に薄っすらと雪が乗った状態。
アスファルトがうっすらと見えるような状態。
比較的に安全ですが、凍結箇所が点々と隠れてることがよくあります。
車が走った後に雪が舞ってアスファルトが見えるような状態なら、
スタットレスタイヤ装着時にはほとんど滑らないと思います。
(非凍結時)
ただし、交通量の多い道路では、わずかな雪が踏み固められて、
薄く滑りやすい圧雪へ変化しやすいです。
新雪
☆ふわふわで浅い雪なら、危険度低い(スタッドレス装着タイヤ時)
☆ふわふわ雪が深くなると、ハンドルがきかなくなる可能性大
☆湿った雪では積雪量に関係なく、ハンドルがきかなくるること多い
☆車の床より深い積雪では動けなくなる可能性大
ふわふわの新雪状態。
1cm程度くらいまでの積雪なら、比較的安全に走行できます。
1cmを超えるような積雪になると、ハンドルをとられやすくなります。
積雪が深いようならスピードは控えて下さい。
交通量の少ない道で、降雪時等によく見られます。
とりあえず走れると思いますが、車の床の高さを越えるようなら
動けなくなる可能性高いです。
積雪量が多い場合、ハンドルをとられたり、ハンドルがきかなくになることがあります。
圧雪初期or 圧雪の上に新雪
☆スタットレスタイヤ 大活躍
☆走行後に雪煙があがるなら、比較的滑りにくい
☆走行後に雪煙があがらないなら、危険が倍増
☆湿った雪は さらに危険増加
☆風が強い場所では地吹雪が発生しやすい
スタットレスタイヤが一番本領を発揮する路面状態。
(走行した後ろに雪煙があがるような状態)
慣れた雪国ドライバーなら乾燥路と同じような速度で走っています。
雪煙が上がらないような状態の場合、湿気った雪か、
圧雪がかなり硬くなってる事が予想されrます。
この場合は滑りやすいので注意してください。
湿った雪(重くて雪煙にならない)は、ハンドルとられやすかったり、
スリップしやすくなります。
↑圧雪路面。
圧雪路面では、車が走行した後に雪煙があがるか、あがらないかで危険度が違います。
雪煙が上がらない時は、危険度が高いので注意してください。
雪煙が上がるような状態の道路で、風が強い時は地吹雪が発生しやすくなります。
圧雪凍結(パカパカ)。
☆交通量の多い道路での定番
☆実は、雪のふりした凍結路
☆交差点等では、タイヤに磨かれて危険増大
☆峠や坂道で立ち往生する車が多発
雪がたくさんの車によって踏み固められて、また磨かれた状態。
凍結路面に近いような状態になります。
この状態の時に峠や坂道では登れない車による渋滞が発生しやすいです。
また、信号のある交差点等、車が発進、停止を繰り返す場所では、
スタッドレスタイヤに磨かれて、さらに滑りやすくなります。
実際には圧雪というより、圧雪の表面が氷になってるような状態です。
交通量の多い道では、降雪後すぐにこの状態になります。
また直射日光の当たる場所の圧雪等、少し気温が高いかなって場所の
圧雪はかなり滑ります。
凍結路に準じた丁寧な運転を心がけてください。
シャーベット
☆グチャグチャ雪道は、ハンドルが取られる
☆グチャグチャ雪道はハンドルを切っても効かなくなりやすい。
☆湿った雪が深くなると、走行不能車 多発
☆気温が下がるとあっと言う間に凍結路
☆普段雪の少ない東北以南の太平洋側では、この雪が多い(南岸低気圧等)
☆日本海側ではこの雪が多い。(日本海の水分を多く含む)
ダクトテープは何年に発明されましたか?
水分を多く含んだ雪。 浅い積雪でもハンドルを取られたりして危ないです。
またこの雪が深く積もると走行不能車が続出します。
また水分が多いので、気温が下がると簡単に凍結して怖い道路に変身します。
シャーベットの雪が深く積もった場合、チェーン装着が安心。
湿けった雪が降ってると、電線や枝に太く雪が着雪してたりします。
新雪時でも雪煙があがりにくい等の特徴があります。
わだち
☆わだちはレール ハンドルをとられやすい
☆硬いわだちは、頑丈なレール
☆硬いわだちでフロアをこするようなら、走行不能の可能性あり。
☆とにかく減速すべし
☆場合によっては、わだちに乗り上げて走行する
その時わだちに不用意にわだちに滑り落ちないように注意
タイヤの後が溝になってる状態。
圧雪のわだちは、レールのような感じです。
ハンドルを取られないように注意して走行しましょう。
ワダチが深くて、硬い圧雪が車体のフロアに触るような状態では 走行不能になる場合もあります。
また硬いワダチを乗り越えたり、わだち越えの車線変更を行う時は、
十分に減速してからにしないと、最悪の場合コントロール不能状態になります。
車の通行量の少ない狭い道では素直にワダチを走ったほうが安全かもしれません。
ワダチを外れると側溝があったりしますから。
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タイヤの種類と雪道・凍結路への対応
はじめに書いておきますが、冬に雪国へ行くなら4輪ともスタッドレスタイヤが常識です。
ノーマルタイヤ
新品タイヤでも、雪道・凍結路面とも使い物にならない。
高速道路のゆるい登り坂さえ登れなかったりします。
普通タイヤの溝は主に排水の為のもので、雪や氷にはほぼ無力です。
ノーマルタイヤ+チェーンという手もあるが、チェーンを2駆の駆動輪にだけ装着すると、
走るのは走るが、スピンやドアンダー(ハンドルを切っても曲がらない)等が起きやすい。
ノーマル+タイヤチェーンは本当に緊急用の処置です。
スタッドレスタイヤ
雪道・凍結路ともに、それなりに効きます。
ぜひ4輪装着を。(このタイヤの装着が雪国では常識)
ただし、ドライ路面及び、ウエット路面では普通タイヤより性能が低いです。
そしてスタッドレスタイヤでも滑ります。
スパイクタイヤ
国内では、環境問題等により使用されなくなったタイヤ。雪道では現在のスタッドレスタイヤより劣るが、凍結した路面では強力なグリップを発揮する。
氷どころかアスファルトを削って環境問題を引き起こすようなヤツですから。
ただし乾燥した路面では火花を散らしながら滑ります。
チェーンの種類
雪に弱い車、ちょっと減ったスタットレスタイヤ装着車。
そして、深い雪(特にシャーベット)や急な登りでは絶大なる力を発揮するタイヤチェーン。
実際には4輪ともスタットレスタイヤを装着してる場合、出番はほとんどありません。
雪国に住んでる人にとって、タイヤチェーンは通常走行する為のモノでなく、
あくまでも非常用(スタッドレスで走れないような最悪な状況)です。
☆チェーンは基本的には駆動輪に装着します。
FFなら前 FRなら後ろ。 4WDの場合は取り扱い説明書参照。
一般的にチェーン装着車は、スタッドレスタイヤだけで走行してる車より
速度が低くなりがちです。
実際、この速度差から追突事故というのもあります。
チェーン装着時は後方にも気を配り、明らかに速い車が後方に来た時は、
安全な場所で抜かせてあげる気配りも必要だと思います。
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樹脂製チェーン(非金属チェーン)
スパイクピンのあるものは凍結路面でもききます。
装着が簡単なモノが多く。走行音も静かで振動も少ないモノが多い。
金属チェーンに比べて比較的高い速度で走れるモノが多い。
装着が簡単なモノが多いので装着の機会が多い車にお勧めです。
欠点は寿命が短い事と高価であるということ。
とりあえず雪道走行に不安のある非降雪地域住みの方が
雪道をドライブするにはお勧めのチェーンです。
亀甲パターンなら80Km/h くらいで積雪のある路面を走行しても、
不快感は少ないです(各チェーンの使用説明書に従って下さい)
取り付けが簡単なタイプでは、タイヤを均等の覆ってくれないモノがあります。
これらは、効きが弱くなると同時に、走行時の振動等も多くなります。
なるべくネット状にタイヤ全体を覆うようなチェーンを選んでください。
また一部高速道路のトンネルでは、非金属チェーンでないと通行できないようす。
金属亀甲チェーン
普通に車が走る雪道では、おすすめの一品。
チェーンを構成するリングが大きいほど深い雪に効きます。
ラダーチェーンと比較して、横滑りにも強いのが魅力です。
60Km/hくらいで積雪のある路面を走行しても、
不快感は少ないです。(各チェーンの使用説明書に従って下さい)
丈夫で、価格も比較的安価です。
金属ラダーチェーン
ハシゴチェーンとかゲタチェーン等とも呼ばれてます。
とにかく前に進むということに関しては最強。
しかし横滑りしやすいのと、とにかく振動や騒音がすごい。
進むということ、安全に走れるということは違うって実感させられるかもです。
価格は一番安いです。
40Km/hくらいの速度までだと思います(各チェーンの使用説明書に従って下さい)
布チェーン
タイヤに布を被せるような形状のチェーンで、近年では国内自動車メーカーの純正オプションと
しても採用されています。
とにかく、脱着が簡単。
圧雪や凍結路面では高い効果が得られますが、深い雪やシャーベット路面は苦手なようです。
最近のスタッドレスタイヤは購入初期から効くように細かい溝が表面に刻まれていますが、
布の繊維がそれを実現してるような仕組みなのでしょう。
耐久性はありません。
コンパクトに収納でき、脱着簡単、でも寿命が短い。
この3点を考えると、まさに緊急用の装備と言えるかもしれません。
チェーン規制や、スベリ止め規制の道路を布チェーンで走れるかどうかは、
地域、道路、場合によっては担当者の判断でバラバラのようです。
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スタッドレスタイヤの選び方
定説では、大手メーカーのタイヤの性能差は少ないと言われています。
その中でもブリジストンのブリザックを支持する人が多いようです。
サイズは装着する車の標準サイズか、ワンサイズ落としたものを選ぶのが基本です。
詳しくは専門店に相談してください。
氷と雪への両立が難しいタイヤ選び
一般には接地面積が大きいと、凍結路面に効くが、積雪路面では転がり抵抗の増大を招くと同時に
雪への食いつきが悪くなると言われています。
そして、接地面積が少ないと、積雪路面ではよく食いますが、凍結路面が苦手と言われています。
タイヤパターンを見るコツとしては、ブロックが大きく溝部分も大きいものは積雪路面に強いです。
ブロックを分ける溝部分が細い(少ない)タイヤは、凍結路面に強いという傾向があります。
カタログでは「シーランド比」とかで表現されています。(シー:凹んでる部分 ランド:凸の部分)
ランド比率の高いものが氷に強い傾向があります。
最近の傾向として、凍結路面を重視するタイヤが多くなってきたように思います。
そしてその方向は間違いではないと考えます。
それを行う自分のブリスター包装
スタッドレスタイヤは慣らしが必要
またスタッドレスタイヤの性能を発揮するには、慣らしが必要になります。
これは、ゴムの劣化を防ぐコーティング等があるからと言われています。
これにより、タイヤゴムにある様々が工夫が新品タイヤでは表面に出ていないらしいのです。
目安としては装着して乾燥路面を100Km程度かと思います。
積雪路面では、あまり問題になりませんが、
凍結路面などでは慣らしをしないと性能が出ないものがあります。
(最近では、初期でも効くように、すぐに磨り減る細かい溝を刻んだタイヤが多くなってます)
また慣らしの時の表面の減り方を見て、空気圧を調節するといいでしょう。
もちろん均等に減るのが理想です。
その他の注意点
スタッドレスタイヤは乾燥した路面及び、雨天時の路面においては、
ほとんどの場合ノーマルタイヤより性能が低いです。
特に雨天時の性能は低いです。
またスタッドレスタイヤの寿命は、減ってなくても2年から3年と言われています。
これは古くなるとゴムが硬化して効きが弱くなるからです。
オフシーズンの保存時には、ゴムの劣化を防ぐ為に直射日光を避けて、
涼しいところで保管するようにしてください。
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スタッドレスの空気圧
スタッドレスタイヤは、柔らかいゴムと深い溝が刻まれているので、
ノーマルタイヤと比較してグニャグニャした感じがあり、
運転するのに違和感を覚えることがあります。
それを嫌って、空気圧を高めに設定する人も少なくないようです。
また一部のタイヤショップでは、購入時に標準より高めの空気圧にする場合が
多いように見受けられます。
これは低いと苦情が来るけど少し高い分には苦情がこないってことらしいです。
タイヤ交換の場合は自分の自動車が指定してる空気圧を伝えましょう。
乾いた路面ならあまり問題になりませんが、凍結路や積雪した路面では
空気圧を高めるという行為が、極端にスタッドレスタイヤの性能を低下させてしまいます。
空気圧は装着車指定の空気圧か、それより若干低めにしましょう。
(例:2.0kg指定なら1.9kgとか1.8kgくらいまで)
また裏技として、凍結路面などでスリップして怖い時や走れない時などに、
思い切って指定の空気圧より0.3kg〜0.5kg空気を抜くという手があります。
空気が抜けた分、接地面積が増えてタイヤがよく効きます。
(抜きすぎると逆効果)
注意)
空気圧を多めに抜いた後は早めにガソリンスタンドなどで指定の空気圧に戻しましょう。
高速道路では空気圧を極端に下げる方法は絶対にしないでください。
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スタッドレスタイヤでの運転
基本
雪道・凍結路ではスタッドレスタイヤだからといって、
乾燥路のようにタイヤが食いつくということはありません。
常に滑りやすい路面を走行してるんだという気持ちを忘れない事が大切です。
タイヤを転がす感覚で
スタッドレスタイヤ運転のコツは、タイヤを常に転がすよう意識することです。
加速時でも、コーナーリング中でも、あるいは減速中でも、タイヤを転がす感覚を 意識してください。
スタッドレスタイヤに限りませんが、タイヤは転がってる時に性能を発揮するのです。
ロックさせたりABS効きまくりの状態は、タイヤの性能を発揮してるとは言いがたいです。
特にスタッドレスタイヤは、雪をかみ排出、氷面の水分を吸水して排水という動作を、
タイヤが回転することにより行ってます。
車はトラクションをかけてる時が安定
自動車の特性としてトラクションがやんわりかかってる(やや加速傾向)にある時に
車の挙動が一番安定します 。
特にFFや4WD車ではその傾向が顕著です。
その特性を利用するには、安全な直線や平坦な箇所で十分に減速をして、
不安定になりやすい曲がり角やコーナーでは軽くトラクションをかけながら走れるように
心がけましょう。
コーナーリングの基本スローインファーストアウトの実行です。
登りや下り
下り坂はエンジンブレーキが基本ですが、
極端にエンジンブレーキをかけすぎない速度で進入しましょう。
FFや4WD車はエンジンブレーキで前輪がロックすると危険な状態に陥ります。
登り坂では、アクセルのを一定に保つのがコツです。
(エンジン回転数を一定に保つよりアクセルを一定に保つ方が重要)
踏み込んだり戻したりすると、駆動輪がスリップして登れなくなることがあります。
FR車の場合、多少後ろが左右に振られたりしますが、
極端じゃない限りはハンドリング(カウンターステア)で調整しながらアクセルは一定にします。
FRがこのような状態になったときにアクセルを戻したりすると登れなくなる可能性が高いです。
(もちろん大きく横を向いた時には諦めてアクセルを戻して停車してください)
下り坂などで前輪をロックさせないで減速させるのに、サイドブレーキを使うという手もあります。
但し、足踏み(ペダル式)のサイドブレーキは危険です。
その他
実は、スタッドレスタイヤで走行した後の路面は、どんどん滑りやすくなる傾向にあります。
少しだけ、多くの車の走行ラインから少しだけ外れて走るというのも安全に走る為のコツです
写真のような状況(黒い部分は凍結)なら、白い部分にタイヤを乗せたほうが
滑らない。
アクセル・ハンドリング・ブレーキなど・全ての操作を滑らかに丁寧に行うのが、
スタッドレスタイヤ装着車の基本です。
注意) ココで言う「ロック」とは、タイヤが停止していても車が進む状態&
タイヤが回転していても路面との速度差が大きい状態です。
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駆動方式による運転の違い
FF
☆危険箇所は前輪で引っ張るようなイメージで運転FFとか4WDのように操舵する前輪に駆動がかかる車は、
コーナーの手前でしっかり原則するのが基本。
トラクション(前に加速しようとする力)がかかってる時が一番安定します。
カーブや交差点では、やんわりアクセルを踏みながら、
前輪で進行方向へ引っ張るようなイメージで走ってみましょう。
特に下りでは、直線のうちにしっかり減速しましょう。
ちょっと減速しすぎかなってくらいがいいです。
とにかく、コーナーや曲がり角でトラクションをかけられる余裕を作るのが
FF 4WDのコツだと思います。
なぜかというと、FFや4WDのようにエンジンブレーキが前輪にもかかる車は、
コーナーなどを曲がってる最中にエンジンブレーキ状態が続くと、
タイヤがロックしやすくなります。
雪道では操舵輪のロックが一番怖いです。
車はトラクションをかけてる状態が一番安定する。
これを頭に入れておきましょう。
注意)急激に加速するようなトラクションのかけ方は逆に危険です。
現在の速度を維持するか、ほんの少しだけ加速するような感じが良いです。
車が安定する直線でしっかり減速して、
不安定になりやすいコーナーや曲がり角で、
トラクションをやんわりかけて少し進行方向に引っ張るように確実に曲がって行くのが、
上手なFF,4WDの走り方でしょう。
住宅建設業者になる方法
FFで前輪だけチェーン。後ろはどうでもいいやなんて話をたまに聞きますが、
それは大きな間違い。
FFで後ろのタイヤがスリップすると、蛇行はもちろん、
運が悪いと簡単に後輪が前輪を追い越してしまします・・・。
後輪が前輪を追い越してしまう状態ってのが、つまりスピンです。
4WD
☆危険箇所でアクセルを踏めるくらい、普段は速度を落として運転基本はFFと一緒です。(上のFFの項目をご覧ください)
4WDを過信しないこと。
実は普通の人にとっては4WDこそスピード控えめで運転する必要があるのです。
(メーカー等の植え付けたイメージに惑わされないように)
4WDは、常に軽い加速状態にないと安定しません。
危険な箇所で加速状態にするには、それ以前にしっかり減速しておく事が必要です。
この点から4WDこそ、雪道ではゆっくり走るべき車と言えます。
特に下り坂では、エンジンブレーキが4輪にかかるので、
4輪同時ロックなんてことになりかねません。
4輪同時ロックというのは、コントロール不能状態です。
特に下りではトラクションをかける余裕を持てるように、安全な直線で
しっかり減速して余裕を持つ運転を心がけましょう。
雪に強いイメージの4WDですが、
減速傾向時は他の方式よりも不安定になりやすいです。
4WD車の鬼門は峠の頂上です。
加速して登ってきて、さぁ下りだというのでアクセルを緩めると、
エンジンブレーキで4輪ともロック・・・スピンしてつっこむというのを何度も見ています。
4WDは急激なエンジンブレーキがかからないように特に注意してください。
峠に限らず、加速状態から減速状態に移行する時が危険です。
4WDは停止しても、その後発進が簡単という安心感があるのですから、
ゆっくり走るように心がけると良いかもしれません。
危ない!って思える時にアクセルを踏んで挙動を安定させることができる人が
上手な4WD乗りだと思います。
FR
雪に弱いイメージのFR。 その理由はズバリ トラクションがかからない。
前に進まない、発進できない、加速すると蛇行するなどです。
でも、実は前後の重量バランスの良いFR車は、雪に強いです。
(後ろが極端に軽いバンやトラックのFR車は本当に走りません)
私の印象ではバランスの良いFR車は、雪道においてもコントロールしやすいです。
前輪がフリーなために、エンジンブレーキで前輪がロックってこともありません 。
これは、エンジンブレーキを多用する下りで効いてきます。
ただし、前輪で駆動しないので、FFや4WDのようにコーナー等で、
曲がる方向へ引っ張る感覚の走りができません。
コーナー等では、アクセルはニュートラル(加速でも減速でもない)状態を心かげます。
コーナーで加速する状態になると、前輪の加重が減って曲がらなくなったり。、
あるいは、突然後輪が外側へ吹っ飛ぶこともあります。
また、FRに限った事ではありませんが曲がり始め、ハンドルの切り始めの時に
やや減速傾向にあると、アンダー(曲がらない)が出にくくなります。
加重を操舵輪である、前輪にかけるという意味合いです。
フットブレーキは、前輪がロックしやすいので注意してください。
また滑りやすそうな坂道や交差点で停止するときに、
少しでもトラクションのかかりそうな場所で停止しましょう。
ツルツルに磨かれたワダチやタイヤの跡から少し左右にずらすような感じ。
発進できなくてほかの車の迷惑にならないように、
少しでもトラクションのかかりそうな所を選んで停止してください。
FR車の場合、後輪に加重をかけるために、後部におもりになる荷物を載せておく、
ドライバー以外の乗員を後部座席に座らせる等は常識的に行われてます。
ほとんどのFR車はガソリンタンクが後方にあると思いますので、
燃料を満タンにして重さを稼いでおくというのも良いですね。
FRは、ゆっくり過ぎるより、ある程度速度があったほうが安定します。
(もちろん常識的な速度の範囲において)
ここでFFや4WDのように低速で引っ張るように運転した方が良い車と天敵関係になります。
速度を安全に保てるように、前の車との車間距離を多めに取ると運転がラクになります。
また車間距離を大きく取るという行為は、
FRが苦手とする停止から発進という動作を少なくしたり、
停止する時に、少しでも発進しやすい停止位置を選べるという効果もあります。
MR
ミッドシップ・リアドライブの車は、運転したことがありません。
たぶんFRに似てると思いますが、重心の関係でFRより安定して走れると思います。
フロント加重の軽いので、加速しながらハンドルを切るとアンダーが出そうな感じがします。
ただ、聞いた話ではミッドシップの車は、スピンするとコマのように回るそうですね。
雪道の基本、なめらかな運転を心がけてください。
パートタイム4WD(各種トルク自動配分)
基本的には、滑りを検知すると他の車輪に駆動を伝える方式なので、
トラクションをかけてる時が一番一番安定してると言えますので、
4WD車の運転方法に準じると思います。
但しアクセルを抜いてる(減速傾向)にある時はベースとなる駆動方式と
同じような挙動を示すと思われますので、ベースとなる駆動方式を参照してください。
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その他の注意
ワイパー
降雪時は、ワイパーに詰まった雪が凍結して窓を拭き取る能力が低下します。
時々安全な場所でワイパー軽く叩くなどして、付着した氷を落としましょう。
雪用(冬用)ワイパーは全体がゴムで覆われていて、氷雪付着による性能低下を防ぎます。
少し高いですが、雪国へドライブなら是非装着しておきたいものです。
長時間の駐車時には、ワイパーを立てておきましょう。
ワイパー窓が凍結して固着した状態でワイパーを動かすと破損する可能性があるからです。
駐車の後、凍ったウインドウをいきなりワイパーでガリガリ拭き取ろうとするのもの、
よくありません。 10分程度暖気して、車内(窓)を暖めてからワイパーを使いましょう。
とにかく、視界の確保は安全運転の基本。
LEDランプ
LEDテールランプ等は、発熱量が少なくレンズに付着した雪が溶けないことがあります。
時々安全な場所に停車して、テールランプ等に付着した雪や氷を取り除きましょう。
忘れがちがテールランプですが、追突されない為には重要です。
屋根の雪
屋根に積もった雪は時々落としましょう。
屋根に積もった雪はブレーキの時にフロンドウインドに滑り落ちてきて、
視界ゼロの状況になったり、ワイパーを破損させることもあります。
また屋根から大量の雪がフロンドウインドウに滑り落ちてくると、
ワイパーの力では雪を払えない事が多々あります。
こうなると手で払う等が必要ですが、この間前方視界はありません。
トラックやバス後ろ
雪の降ってない時でも、積雪地域方面から走ってくる大型のバスやトラックの直後の運転は
なるべく避けましょう。(大きな雪や氷の塊が落ちてくることがあります)
特に高速道路が危険です。
大型のワンボックスカーについても危険と言えます。
凍った雪の塊が車体に当たるのを考えると怖いです。
また大型トラックが雪のない高速道路でチェーン走行してる場合がありますが、
雪のない路面ではチェーンの磨耗が激しく切れて飛んで来る事もあるようです。
雪国での大型車の後ろって基本的に怖いのです。
但し、地吹雪等で極端に視界が悪い場合は、車高の高いトラック等の後ろの方が
安全な場合があります。
車高が高いと地吹雪の影響を受けにくく彼らは一般の車より視界が良かったりするからです。
↑地吹雪状態。 夜間ならほとんど視界なしです。
降雪時はライト点灯
降雪時は、昼間でもライト点灯しましょう。
自分が見る為ではなく、相手に自分の存在を知らせる為です。
白色より、黄色系のほうがおすすめです。
地吹雪
突然地吹雪に巻き込まれても、急ブレーキは避けましょう。
地吹雪に巻き込まれると、自分の車のボンネットの先も見えない状態になたります。
追突しない、追突されないために、お互いを信じて緩やかに減速しましょう。
単発的な地吹雪ならいいのですが、地吹雪が長時間続くような状態では、
安全な場所に停車して走らせないというのもテクニックです。
数m先が見えない地吹雪は運転不能状態と考えるべきでしょう。
無理して走って事故を起こさないのは、単に運がいいだけくらいに考えたほうがいいです。
どうしても、走りたい場合、視界の良い大型トラックやバスの後ろにつけると走りやすいかもです。
積雪の深さ
基本的に走行する路面の積雪が車のフロアより高くなる状態は避けましょう。
フロアやバンパーくらいの高さになると走行できない車が多いと思います。
またフロントエアロパーツ等を壊してしまう可能性も高くなります。
タイヤハウス
新雪等の柔らかい雪の上を走ると、タイヤハウスの中に雪がこびりつきます。
これが凍って固まると、足回り(ショック)の動きにが変になったり、
前輪の場合、ハンドル操作に支障をきたす場合もあります。
詰まってるようなら、何かのついでに停車した時に落としておきましょう。
棒状態のモノを使うと簡単に落とせます。
フロントグリル
フロントグリルのラジエター冷却用空気の取り入れ口が雪で詰まってないか時々点検しましょう。
もちろん、詰まっていたら取り除いておきます。
これが原因で寒い雪の中でオーバーヒートなんてもことあります。
融雪材(塩化カリウム)
昨今、降雪や凍結のある地域では、大量の融雪材がまかれます。
これが乾いた路面に転がっていると、砂のように滑りやすいので注意してください。
また塩カリは基本的には塩ですから、ボディーに錆びを生じやすくさせます。
塩カリが大量にまかれた路面を走った後は、ボディーの下回りも洗車しましょう。
基本的に雪国の幹線道路、高速道路を走った後は、相当付着してると考えて間違いないでしょう。
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持ってくと便利なもの
◎スノーブラシ 窓やボディの雪を落とすツール 必須アイテムかもしれません。
窓の氷を落とせるモノがいいです。数百円〜数千円くらいまでいろいろありますね。
◎サングラス。 晴れた日の雪景色は恐ろしく眩しいです。
◎−20度〜−50度くらいでも凍結しない、冬用ウインドゥウォッシャー液。
車のウォッシャータンクに入れておくというのは常識ですが、
500mlくらいのペットボトルに入れて車内に常備しておくのも良いです。
長時間駐車して窓が凍結した時に、そうしたウォッシャー液を直接かけると、
氷を除去しやすくなります。
◎外作業用の防寒着。
とにかく緊急時には車外に出る必要があるでしょうから・・・。
◎毛布・タオルケット、タオル。
使い道いろいろ、雪国では道路状況により車内泊も珍しいことではないし。
またスリップした時に路面にひいて、脱出ツールにもなります。
また万が一事故を起こした後、車内でヒーターを使えるとは限りません。
◎スコップ
使わないですめばいいけど、イザという時にはかなり役立ちます。
角型のモノより尖ったタイプのほうがお勧め。
◎緊急脱出板
雪道でスタックした時に、スリップしたタイヤの下に引く板。
数千円で購入できます。
◎手袋
冬に限らず常備しとくと便利です。
◎牽引ロープ
使いたくないものですが・・・。
◎ブースターケーブル
雪には関係ありませんが、冬場はバッテリーにもつらい季節。
接続方法 1、救援車+ 2、故障車+ 3、救援者− 4、故障車エンジンブロック
特に4の接続はバッテリーから少し遠い所が良い(接続時の爆発事防止)
+−は絶対にショートさせないように。(はずす時に油断しないように)
接続してもすぐにセルを始動せず、数分経過してからセルを回したほうが良いです。
◎懐中電灯
LED式のものだと、電池持ちがいいので、長期間車内放置でも安心。
◎飲み物
冬場の長時間ドライブは乾燥した空気の中でヒーターを使うことが多いの
想像以上に喉が渇きます。
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駐車と発進の例
屋外駐車後 降雪時の発進例
- 路面の状況や気温を確認しつつ車へ向かいます。
- ドア周辺の雪を落とします。
- ドアを開けてエンジンをかけます。
オートエアコンでは最初風が出ないので、強制で風を出すようにします。
(デフ(曇り取り)状態がおすすめ) - ボディーや窓の雪をスノーブラシ等で落とします。
特に、ライトやテールランプ付近、タイヤハウスに雪が詰まってればそれも。 - 窓の氷は、窓に傷つけないように注意しながら落とします。
窓が温まって少し溶けてから取るか、
市販の霜取りスプレーや、低温用ウォッシャー液を併用すると短時間で取れます。 - 車に乗り込み、安全を確認して出発。
積雪路ドライブ後の駐車例
- 駐車します。可能な限り良好な駐車スペースを選んでください。
・ 建物の屋根等から落雪の危険のないところ。(樹木にも注意)
・平坦な場所 できれば前後に車を移動可能な場所。
・なるべく風下の方向を向けて。
・日当たりの良い場所。 - ATの場合はP、MTの場合は1かRにギアを入れてエンジン停止
(サイドブレーキは凍結して戻らなくなるので極力使わない) - ワイパーを立てます。
- 発進時にラクできるように、時間があればボディーに付着した雪を
ブラシ等で落とします。
・ ライトやウインカー・テールランプ付近の雪を確実に落とします。
・ タイヤハウスに雪が詰まっている場合は、これも落とします。 - ドアのパッキン等ドアの開閉部分の水を拭き取ります。
(凍るとドアが開かなくなったりします)
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